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学校のワイダン

第25章 インキンタムシ

インキンタムシ・・・恥ずかしくて人には言えないないし、股間が痒くて痒くてたまらない。
こんなにやっかいな病気はない。

中学生の時、授業中にやたら股間をボリボリ掻くヤツがいた。
先生は当然大激怒。
「なんだ、授業中にそんなとこを掻いて。真面目にやれ」

そいつはバカなので「インキンタムシになったんで痒くて痒くて」と正直に言った。
先生は薬を塗ればいいじゃないかと怒っていたが、朝塗ったのに効き目が切れたらしい。
先生は怒りながらもソイツを保健室に行かせた。

それから、そいつのアダ名はインキンとかタムシになった。確か田渕くんだったかな・・タムシくんがスゴくハマった。悪いことは重なるもんだ(笑)

人のことを笑ってばかりいられない。そう、ボクもインキンタムシにかかってしまったのだ。
痒い~、痒い~、死ぬ程に痒い。

こんな時でもしっかりと勃つけど、オナニーすると益々痒くて、少し痛い。罪悪感とタッグを組んでボクを苦しめる。

親にも言えないから、泣く泣く小遣いを握りしめて薬を買いに行った。

薬局のおばさんは子供の頃からボクを可愛がってくれた。たまにしか病気にならないし、病気になると親と薬を買いに行ったので、一人で行ってモジモジしてるボクを不思議に思って声をかけてきた。

最初は、好きな女のコでもできてコンドームとかを買いにきたと思ったらしいが、ボクが小声でおちんちんが痒くなる病気になったと言ったら、あらあら、まあまあと言ってインキンタムシの薬を出してくれた。

恥ずかしかった。真っ赤になって泣きそうな顔をしていたと思う。そんなボクを可愛そうに思ってか、だいぶ値引きしてもらった。

よく効く薬だ。ウソのように痒くなくなる。
しかし、油断した。

あのバカみたいに、朝塗って安心したら昼前に目茶苦茶痒くなった。

インキンやタムシなんて呼ばれるのはイヤだし、女子にはバレたくない。

必死で堪えて、昼休みになったので保健室に行った。

保健の先生は狸みたいにぽっちゃりした可愛らしい人だった。

ボクは彼女にちんちんを出して、痒くてたまらないから薬を塗ってくれるように言った。

先生は少し嬉しそうにちんちんを見たけど、自分で塗りなさいと薬だけくれた。

男子は大変ねと言っていたから、他にも来たヤツがいるのだろう。

本当に大変な病気なんです、インキンは。
女子はならないのかな?

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