これ以上実らないで
第7章 恋なんてしなきゃよかった
「興味ある?」
「え?」
「お前変態そうだもんな」
「な、何てこと言うのっ!!」
「ないかあるかって聞かれたらあるだろ?」
「…そりゃぁあるよ」
今まで明かさなかったけれど
官能小説を読んだりする。
それで感じちゃう時はあるし…
ないとは言えないのだ。
「…今日これからどうすんの?」
帰りたくない。
お母さんの顔も、大翔さんの顔も
見たくない。
私は暁月くんの手を握って言った。
「…暁月くんち行っちゃダメかな」
「…いいよ、行くか」
こうして初めて男の人の家に
行くことになりました。