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遠くて近い

第22章 聞けないまま

この人は私が痴漢に会わないように気を使ってくれたんだ・・・優しいなぁ
って思ってたのに!
あんなこといってくるなんて意地悪な人だわ

笑いを堪えている彼を見上げて睨みつける

「昨日みたいにしてあげよっか?かなでちゃん?」

「結構です!!!」

そういえばこの人私の名前知ってるけど、私は知らない

なんて名前なんだろ、それになにしてるひとなのかしら

広告を見つめる彼の横顔をじーっと見ながら考えていた


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