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遠くて近い

第23章 あなたは・・・

ウロウロ歩き回るがまずどこだかわからない

んん・・・


・・・はぁ、わからん!


「迷子になっちゃったぁ?」

急に背後で声がしてビクッと振り向く

「なにしてたの・・・って泣くほど俺に会いたかった?」

メガネだった

彼はクスクス笑ながら私の流れた涙を手で拭ってくれた

「な、泣いてない!」

正直安心した

帰れないかなって思ったから

泣いていないといったけれど
まるで迷子になった子供がお母さんに見つけてもらった時みたいに涙が溢れて止まらなかった

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