
遠くて近い
第28章 マサって?
なんか、兄弟っていいな・・・
「なにニコニコしてんの?というか、どうした?」
「お店に行って、帰ろうとしたら雨がふって・・・それで真咲だと思ってついてきた」
「アホか!知らない人について行っちゃだめでしょ、それに俺と夏樹間違えるってどんだけ印象薄いんだよ」
笑いながら頭をポンポンされる
これされるの好きだなぁ・・・
「眼鏡がないくらいかと・・・」
「えー、まず目元が違う」
「並んでないとわかんない・・・」
ぷくっと頬を膨らませる真咲
「風呂ありがとう」
しばらくして弟が帰ってきた
「かなで、これが弟の夏樹」
「それでこっちが・・・」
「・・・かなで?」
「おぉう?」
少し考え込む夏樹、私のこと知ってるのかな・・・まさか、知るわけもない
「んで、悪いんだけど雨に濡れて寒いから風呂はいってきていい?夏樹、かなでにブランケットでもかけてやれよ」
そういって去ってしまった真咲
この人はなんてできた人なの!!
