社長様のモノ
第2章 二人の関係
社長…あ、煌貴…に聞こえてしまいそうで、ビクビクしてしまう。
煌貴の、私の体を触る手がやらしい。
早くファスナーを閉めてほしいのに、
後ろから 鎖骨や首筋を 撫でるように触っていた。
その度に、ピクッと反応してしまう私が、恥ずかしい。
「…こう、きっ……」
私は勇気を振り絞って、か細い声で彼の名前を呼んだ。
「……」
耳まで真っ赤に染めて、恥ずかしさで下を向いた。
きっと、林檎みたいに顔が真っ赤だと思うから、そんな顔 見られたくなかった。
なのに、ジ––––––ッとファスナーの閉まる音がして、顔を上げた瞬間、
「……んっ……」
目を伏せた綺麗な顔が どアップで視界に映った。
男のくせに 肌が綺麗で、恨めしく思ってしまう。
…って、そんなこと じゃなくて‼︎
私は、彼に 唇を奪われた。
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