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僕らの教室 エンドのE組!

第6章 僕らの教室

「渚ってさー…無防備だよね。」
「…へっ?」

それは、夏休み前のある日だった。
やけに蒸し暑くて、汗がダラダラ流れてくる。放課後はいのこりがあっても、節電のために扇風機しか使えない。

そして今、僕と業くんは居残りなのだ。宿題忘れるんじゃなかった…もっとも業くんの場合はめんどくさかったから。だけど。

「それにしても、居残りさせときながら自分は暇だからって長野県まで信州そば食べに行くとかさあ…あのタコ、どういう思考回路してんだろーね。」

とっくに課題を終えて、暇そうに手遊びをしている業くんの話にあいづちをうちながら、もくもくと問題を解いていた。

でもやっぱり、この暑さはきになる。汗ばんだシャツの首元をひらひらさせて、なんとか我慢しようと思っていたら…

冒頭のセリフにいくわけだけど。

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