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僕らの教室 エンドのE組!

第9章 渚くんの憂鬱。

「………お前さ、自分が思ってるよりその…

可愛いよ?」

磯貝くんが真面目な顔でそう言ってきた。

「…えっ?」


可愛い?


「…うん。ほんと、パッと見女だし?細くて小さくて。もっとさ、自信持てって。」


…褒められてる、のかな?


「…うん…

ありがと。」


自然と笑顔になる。



「…っ………おう…」




久しぶりに、楽しいって思える帰り道だった。






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「ただいまぁ…」



お母さん、今日は遅いって言ってたな…。



自分の部屋に入って、ベッドに倒れこんだ。



「…ふぅー…」


枕に頭をのせて、ケータイをいじる。


「…えっと…あ、ラ○ンきてる…」



タップして開く。



「…悠馬?磯貝くん?」



どうやら、木村くんを通して、僕の連絡先を貰ったらしい。

「…えっと…

『今日はおつかれー!元気出せよ?』」



爽やかな笑顔のスタンプが送られてきた。



「…ふふっ…」


なんか、元気出た。

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