
「先生、食べちゃっても良い?」
第11章 教室
……何と説明しよう。別れたと言う? でも理由が理由だ。特別室での事を見られたとは言えない。
恐る恐る顔を上げると、思った通りしかめた顔で睨みつけてくる日向先生と目が合う。怒っていても美形な事に変わりないが、纏っているオーラから今の彼はまるで狂暴な獣だ。
「別れろ。言う事きかねーと、ここで今すぐ犯す」
そんな事を言ってしまう思考にも、到底ついてはいけない。私は慌てて反応した。
「な、何を言って……!」
「生徒と教師以前の問題だろ。絶対あんなやりチン小僧、ダメだ」
「だからって、何ですか! おか、犯すって!」
「そうでもしないと、お前別れそうにないしな。いっぺん抱かれれば、曽根崎より俺の方が良いっ思うようになるだろ」
「そんな事!……って、ちょ、ちょっと!」
急に胸の方へ顔を近づけてきたかと思うと、日向先生は下着の上辺りにちゅっと口付けた。
そして唇を離すと、ボソッと呟く。
「下着ジャマ」
