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大丈夫

第1章 再会

窓の外で、何か音がした。数人の笑い声も。
…誰かをバカにしたような笑い声

「ねぇ、外で何か音しない?」
「音?」
「うん。笑い声も。」
「んー…… じゃあ、見てみよー」
外。見ちゃいけなかったのかもしれない。
「うっわ!いじめ?
関わらない方がいいね」
「だけど、あのいじめられてる子、ちょっとかっこよかったよねー」
すぐ隣で話している声すら、入ってこない。
私の頭の中は、今の光景でいっぱいだった。

私の見間違えでなければ。

あれは……



こうちゃん



さっき、会ったばかりのこうちゃん。
私が見間違えるはずがない。
あれは、確かにこうちゃんだった。

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