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大丈夫

第2章 いじめ

新学期になって、3年生へ向けて準備をしていた頃。
あまり関わったことのない人たちに呼ばれ、何故か人目のつかないような場所へ行った。

責められた。

「何で気づかなかったんだ」って。
「俺だったら気付いたのに」って。

何も言えなかった。
その時は、ただ言われるだけだった。

だけど、あの時の一言で、僕はわからなくなった。

「お前のこと嫌ってるやつ、結構いるぞ。
彼女のことわかってなかったのに、彼氏面してたから。
彼女、人気だったから。気を付けた方がいいんじゃね?
雅也だって………「おい、やめろよ」」

雅也……
慰め続けてくれた友達だった。
ずっと、そばにいてくれた。
なのに、どういうこと?

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