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銀魂

第9章 疲れた時には酸っぱいものを

悠)「よっと」


私は車の上から身を乗り出し運転席を見る。


じ)「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」


運転をしていた天人は私に驚き危険な運転をする。


悠)「すみません‼︎この車の上に乗っている定春返してください‼︎このまま連れて行かれちゃうと神楽ちゃんが…神楽ちゃんが悲しみます‼︎」


じ)「なに訳のわからないこといってんだ‼︎前見えねェんだよ‼︎どけ‼︎」


悠)「嫌です‼︎どいて欲しいなら定春返してください‼︎」


じ)「だからできない…って何じゃあれェェェェ‼︎」


部下は前から何かが走ってくるのが見えるらしく叫ぶ。


私も前を見る。


神)「定春返せェェェェ‼︎」


それはとても怖い顔で走ってくる神楽ちゃんだった。


か、神楽ちゃん‼︎


神楽ちゃんは私達とぶつかりそうになる瞬間持っている傘を振りかざす。


悠)「ちょ、ま、神楽ちゃんんんんんんん‼︎」


ボッコーン‼︎


神楽ちゃんは私がいるのも御構い無しに車をぶん殴った。


う、ウソでしょォォォォォォ⁉︎


車は近くにあった川へ吸い込まれる。


神)「あ…(定春乗ってたの忘れてた…)」


車をぶん殴ってすぐ我に帰った神楽ちゃんはガクッと膝から崩れ落ちた。


神)「(私また…同じこと繰り返してしまったヨ…)ウ…ヒックヒック」


神楽ちゃんは悲しみで涙を流す。


そんな神楽ちゃんを私は木の上から定春と見ていた。


悠)「そこのお嬢さん」


神)「‼︎」


神楽ちゃんは私の声に気がつきこちらを見る。


悠)「何がそんなに悲しいのかな?」


神)「悠‼︎定春‼︎」


悠)「よっと‼︎」


私と定春は木の上から飛び降りた。


神)「ありがとう悠‼︎」


悠)「どういたしまして神楽ちゃん。さ、銀さんの所戻ろう」


神)「うん‼︎」


私と神楽ちゃんは手を繋ぎ銀さん達を置いてきた場所に戻った。



因みに車に跳ねられた銀さんは何故か無事だった。



しかし、新八君はメガネも割れズタボロだったとさ。

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