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きみじゃなきゃだめなの

第1章 きみじゃなきゃだめなの1

「あいつはお前のことを愛してるよ、
それは間違いない。
ただしかわいい妹としてだけど、」

かわいいスカートをはいて
カットソーについてるリボンを結んでもらってる間にヒースは言った。

「オレおまえんとこの両親が再婚したときすっげー聞かされたもん。
エミリーがどんなにかわいくて愛らしくって天使かってこと。」

その話も何回も聞いたからもういいよ。
けどヒースの普段軽い声が低くなるのは好き。
ゆったりとして落ち着いた綺麗な声、うちの兄とは大違い。

「だから、まったくの見込みがないわけじゃないと思うぜ」

「だといいんだけどね」

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