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cartoon association 2

第19章 Side Tatsuya 2

「運転って言っても前の船に負担がかからない程度にアクセル踏むだけだから。」

「それでも不安じゃん。」

「分かるけど。」

分かるんかい!

なかまるくんひどーーーい。

もうずっと”気”消しとくからな!

「あ、上ピー!おかえり!もうそろそろ出発すると思うよ!」

「はーい。」

とりあえず部屋側に行く。

「あ、あの!」

「?!」

中丸の嘘つき!

起きてる人いるじゃん!

・・・そうか、あっち、1人定員オーバーか・・・。

「助けてもらって、本当にありがとうございます!」

丁寧にお辞儀をしてくれる。

「いや、まだこれからなんで・・・。」

「あ、そうですよね。でも、僕らにとってあそこから出れたことがどれだけ嬉しいことか・・・。」

よく見ると体にはあざがたくさんある。

「外に出れたのだって、10年近くぶりなんですよ?」

「え、そんなに?!」

「照史と濱ちゃん・・・向こうにいる2人なんて中学のときからですから。」

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