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cartoon association 2

第19章 Side Tatsuya 2

「ってか、この子達、俺らが運ぶの?」

「そうなるね。」

「俺、この2人とか、無理だよ?」

「とりあえず、1人だけ違う薬物っぽいらしいからその子を先に降ろして、あとの3人は赤西君が来てから考えよ。」

そう言って田口は1人の子の腕を肩にかけた。

「手伝うよ。」

そっと逆の肩を支える。

俺が手伝ったところで、だけど何もしないのもいやだし。

ってか赤西来ねーし。

「あ、分かった!上ピー、足の方持って。」

「え?こう?」

「うん。この方が楽でしょ?」

田口が体の方、俺が足を持って体を横向きにして運ぶ。

確かに、この方が楽だ。

「あ、ごめん!そっち運ばなきゃだったか。」

「そうだよ!お前ら、こっち来ねーから!」

「ごめんってば。」

「あれ?カメは?」

「聖が車で先に家に連れてってくれた。これ以上一緒に行くのは無理だからね。」

久々に力を使いすぎたからね。

少なくとも明日はバイト休ませないと。

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