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第21章 Side Kazuya 5

「とりあえず今週刊誌に話してもらってる。」

「週刊誌?どこの?」

「俺の同級生が編集長で、そこに優秀なライターがいんの。その人に頼んで、世間を味方につけれる記事を書いてもらうつもり。」

「それ、俺らのこと載ったりしない?」

「大丈夫。そこは謎のヒーロー的な感じにしてもらうから。」

なんだよ、謎のヒーローって。

「あの子たちの境遇を聞いて同情しない人はいないだろうけど、この方がいろいろと稼げるからさ。」

「理由、それ?」

「いや、世論があれば多少こっちに不利な証拠があっても大丈夫、ってのもある。」

「不利な証拠って?」

「監視カメラの映像とか?」

「でも、それは中丸が加工したんじゃ?」

「どんな加工をしようと専門家に見られたらバレるよ。ま、一応中丸の徹底教育のおかげでそれ以外の変な証拠は残してないだろ?」

「もちろん!こないだもちゃんとフードもかぶってたし。」

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