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cartoon association 2

第21章 Side Kazuya 5

「その人だったら俺の見る夢の意味も分かる?」

「カメ・・・」

俺は大体年に1回くらい、同じ夢を見る。

昔はもっと見てたけど、最近ペースが減った。

自分の力を限界まで使って、たくさんの人を殺す夢。

そしてそのあと、たくさんの人に責められる夢。

力を使う度に思い出して、小さいころは上手く使えなかった。

今となっては慣れてきたけど、それでも一気に限界まで力を出すことはできない。

夢はとっても現実味があって、それが本当だったんじゃないか、っていう恐怖心に襲われるから。

「そりゃ、そいつには分かるんじゃねぇの?」

赤西がまた俺の頭をなでる。

「やめろよ!」

ほかの4人はそんな夢、見たことないっていう。

こいつらに出会ってから、それまでは大勢の人の1番前は家族で、家族を殺して、家族に責められていたのに、こいつらのうち、誰かを殺して、ほかのやつに責められる夢に変わった。

責めてくるやつの顔は見たことないくらい怖くて、起きても恐怖がとれなかった。

今でも、夢を見た日はみんなのことが怖くなる。

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