テキストサイズ

cartoon association 2

第6章 Side Kazuya 2

「カメはね、自分の”気”で相手を気絶させたりすることができる力を持ってるんだよ!で、俺とか、室君もそうだったみたいだけど、人によってはすっごい影響を受けちゃうから、ちゃんとそれを知っておかなきゃ、ってこと。」

「は、はぁ・・・。」

分かったような、そうじゃないような表情。

「わっ!」

「うわっ!」

「?!」

「おい!上田、お前、完全に”気”を消して入ってくるなって何回言ったら分かるんだよ!」

「だって、みんな裏口の方見ないし、真剣そうだったから脅かしたらいい反応してくれるかな?って。」

すっごい笑顔。

ホント、いたずらするの好きだよね。

俺もやるけど、上田の方が楽しそうにすると思う。

「でも、赤西だけこっち見てたから、気づいてたかな、って。」

「え?赤西君、気づいてたの?」

「まあ?でも口に指当ててしーってしてたから黙ってた。」

「だから、お前、無反応だったのね。」

もはや中丸はあきれた声。

そりゃ、こんな無邪気に言われちゃ、ね?


ストーリーメニュー

TOPTOPへ