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cartoon association 2

第8章 Another Side 2

「なんか、濱ちゃんの名前とか言ってた。」

「ますます分からんな。」

濱ちゃんは俺らがここに来た経緯を教えてくれた人。

なんか、服の記憶を読み取れるねんて。

濱ちゃんと照史君と淳太君は俺らよりも先にここに来てて、俺らにいろいろしてくれる。

ここにいる人たちの中で1番俺らのことを考えてくれてると思う。

「雰囲気はどんなんやったん?」

「なんか、やばそうやった。」

「それ悪い方?」

「ええ方にやばいとかある?」

「ないか。」

3人の名前が出て、悪い方にやばいとか、不安しかないやん・・・。

「もう、気にしてもしゃあないし、寝えへん?」

「そやな。俺ももう疲れたし。」

「流星、さっきまで寝てたやん!」

「いくら寝ても寝たりんねんって。」

不穏な空気が一瞬にして消える。

こういうところが俺らのいいとこやと思う。

なんかあったら、そのときに考えればええねんから。

ゆっくりできるときにゆっくりしやんな。

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