
❤︎ドS彼氏❤︎
第2章 罰
「お兄ちゃんが来ちゃってるよ…」
教室の外にいたのは、新だった
しかも、さっきからいたのか、ものすごく怖い顔をしている
私の席は廊下に近い… 多分、話を聞いていたのだろう
でも、私の顔を見て表情をガラッとかえ、笑顔を作った
「井上さん
今日、生徒会議をしますので…放課後に生徒会室に来てください」
「はい…」
「はぁ…
やっぱりカッコいいね…新先輩…」
「ね〜ほんと!
女子は絶対に好きになるよね!」
「ね!」
女子がきゃあきゃあ騒いでるのを聞いて、思わず思った
(みんなは新の裏を知らないからああ言えるけど…
知ったら絶対に好きじゃなくなるわよ…)
「未来!
本当に新先輩とは何にもないんだよね?!」
「う、うん
あるわけないよ!」
「なら良かった〜
未来ってものすごくモテるからさ〜」
「あはは…」
