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貴方に出逢えて。

第7章 ✿明日は明日の風が吹く✿



あの事件から暫く経ったある日、たまたま同じ校舎で講義をしていた森生は星崎と逢った時とても落ち込んでいることに気がついた。


森生は頭を撫でた自分から逃げた様子を見て、凛が予備校を辞めてしまうのではないか、ということを心配していたのだ。

実際、そう言う理由で辞めていく予備校生は確かにいる。

だが、誰よりも一生懸命勉強していた凛に志半ばで辞めて欲しくはなかった。


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