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貴方に出逢えて。

第8章 ✿出逢いと別れ✿


「私みたいな英語が嫌いな子に英語の楽しさを教えたいからです」

そう言い、満面の笑みを浮かべた凛に森生は苦笑した。

どうやら、後期の授業最初で話した雑談は思わぬことにも影響を与えたらしかった。

そもそも凛は予備校を辞めるつもりなど毛頭にもなく、逃げ出したのは他に理由があったからなのだが…。

「……まぁ、それがお前の夢なら俺は全力で応援するから」

「ありがとうございます!」



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