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貴方に出逢えて。

第10章 ✿溢れる想い✿





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散りゆく桜を見ながら凛はゆっくりと歩いていた。

ちょうど1年前のこの頃、初めて森生の授業を受けた。

あの時はまさか、自分が彼を好きになるとは夢にも思わなかった。

浪人中は、恋愛をしないと豪語していたが結局自分の想いを止めることは出来なかった。

ーー人生わからないことばかりね。


差し出した手の平に舞い落ちた桜の花びらを見ながら凛は小さく笑うのだった。


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