
黒髪にうそつき
第3章 3
「てかこんな可愛い子がくるとは…涼、お前やるな」
「フン。」
ゆりの事を言ってるようだ。
ほのかと涼も、充分可愛いし美人なのに。
「千代ちゃん…」
ゆりが小声でつんつんしてきた。
なんだか、本当に慣れてないんだなー…
こんなに人見知りなのに、よく私なんかに話しかけてくれたな。
「ん、ドリンクバー行こっか。」
「あー俺手伝うよ!」
「俺も俺も!」
鳴海と西野が息を荒くしている。
「えーならほのかも行くー」
「ちょ、あたしも…」
鳴海、西野、ほのか、涼、それとゆりが出て行った。
ゆりは何か言いたげだったけど
鳴海と西野の勢いに負けたみたいだ。
…部屋には眼鏡と南さん、そして私だけになった。
