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黒髪にうそつき

第1章 1

キーンコーンカーンコーン

「ちよちゃんはどこ中から来たの?」


ホームルームが終わると、瀬川ゆりちゃんが話しかけてきた。


「んーと、A中学」


私がそういうなり、ゆりちゃんは目を輝かせた。
大きな瞳がさらにうるおいを増す。


「それって有村陽介くんと同級生ってこと?!」


ゆりちゃん以外に、クラスの何人かの女子が一斉にこちらを見た。

「えっ、陽介がどうしたの…」

「「有村くんのメアドとか持ってる?ちょうだい!」」


いきなり知らない子達から囲まれた。



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