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嵐しょーせつ。

第54章 一人じゃない。



ザーーッ……



すげー雨だな。



2月……


寒い時期なのに雨降るとさらに寒い。


和「あーさみぃー。」

俺は仕事が終わり、1人で帰宅。


マネージャーが送ってくれるって言ってくれたけど、

マネージャーのお子さんが今日誕生日だと聞いて、

早く帰って祝ってあげなさいって言った。


もう時間は8時。


真っ暗な中帰って、家の手前まできた。



俺らは5人でシェアハウスしていて、


帰る場所はいつも一緒。




ん?


誰か座ってる?


近づいてみると……


和「……相葉さん!」


メンバーの相葉さんだった。

雨に打たれて、ビショビショで、

顔と体には殴られたあと。

服はよれよれ。



どうして?


とりあえず……

和「相葉くん?家に入ろう?」


立ち上がる気力がないのか、立たない。


仕方なく俺は傘を閉じて、


俺もビショビショになりながら、相葉くんをおぶって、


家の中へ。


今日は確か、翔くんとリーダーはOFFなはずなのに、

なんで相葉くんは頼らなかったのか。


ガチャっ。

和「……ただいま。」

挨拶すると、


智「おかえ……!?ちょっとどーした!?」

和「家の前で座ってたんだ。とりあえず中へ。」

リーダーだけじゃ、手が足りなく、

翔くんも呼び出して、

運んだ。

翔「よいしょっと。……着替え持ってくる。」

翔くんは相葉くんの着替えを取りに行き、

リーダーは潤くんに電話して、買い出しの頼みをしていた。


和「相葉くん……どーしたの?」


雅「……」


相葉くんは話す気力もなくて、

とりあえずお風呂に入れた。


俺もビショビショになったから、一緒に入ることに。

相葉くんを温めていた時、傷口に当たったのか、

雅「…ゔぅ。」

痛そうな顔した。

和「ごめんな。もう少しだから。」

なんとか風呂から上がって、

服を着せて、リビングへ。

相葉くんはまだ、ボーッとしていて、

何も考えられない状態。

智「おいらのことわかる?」

尋ねるとコクっと頷いた。

何が起こったかも俺らは分からず、

しばらくすると、潤くんも帰ってきた。

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