
センシティブ♥ボーイ
第9章 圭ちゃんのレッスン
「それにしても、意外だよな。まさかたかちゃんがBLに興味があるなんて。」
「び、びーえる…?」
聞きなれない言葉がまた出てきて、聞き返す。
今日は圭ちゃんにたくさん教えてもらって、僕も知識を増やすんだ。
「ボーイズラブだよ。
男と男がちゅっちゅって」
「ちゅっちゅ…それは…つまりキスってこと?」
「キスでもいいしエッチでもいいし、イチャイチャしてたらいいんじゃね?」
てことは……僕と鈴木くんはそのボーイズラブとやらにはいるんだろうか…。
キスもしてるし、エッチもしてる。
「官能小説なんてさ、この前だって恐る恐るだったのに、何で急に読みたくなったの?
あれか?やっぱりコレか?」
楽しそうに笑って親指を突き立てる。
それは、なんだろう。
グーっていう意味なのは知ってるけど…
はてなを浮かべていると、圭ちゃんはため息をついた。
「たかちゃんって、こういう話になると知識抜け落ちまくってるよね。言っとくけどグーじゃないからね?男って意味だよ。彼氏いんのって!」
か、か、彼氏?!
