
センシティブ♥ボーイ
第13章 脱セフレ
ちゅ…
「……っ」
「へへ…うれしい……ぼく…」
ゴクリと唾を飲み込む。
俺に初めて、佐藤がキスをしてくれた。
触れるだけの、キス。
ニッコリと可愛らしく笑って、ギュッと服を掴まれたら、もう我慢なんてできなくて。
自分の腕の中に閉じ込める。
誰にもやんない。
首に顔を埋めると、甘い香りがした。
「佐藤……今日、俺ん家くんだろ?」
「…いっても、いいの…?」
「当たり前だろ。」
「……勉強…するの…?」
「ばーか、」
佐藤の柔らかい髪をゆっくりと梳く。首にチュッと吸い付くと佐藤の耳がカアーッと赤くなった。
「………エッチ…なこと…するの…?」
「…したいの?」
「…いじわる…すずきくん…」
悪戯に聞き返せば、佐藤は恥ずかしそうに身を捩った。
俺はもう一度唇にキスを落として。
佐藤の手を握ると、教室から連れ出した。
