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センシティブ♥ボーイ

第22章 蛙はカエル








「ん、他には?」



唇が離れて、にっこり笑うと僕にそんなことを聞いてくる。



「他に…?」

「お前がしてほしいこと、なんでもする。」

「じゃあ…えと……ぎゅって…」

「こう?」



贅沢だななんて思いながら鈴木くんに身体を委ねる。
ギューッと抱きしめられるその力に、とっても幸せな気持ちになった。



なんだか…あったかっくって…きもちいな…



「ねえ…鈴木くん…」

「うん?」

「カナのこと…可愛い…?」

「おう、可愛いなあ。ありゃ大変だぞ将来。モテてモテて」

「そっか…」



鈴木くんの言葉にうなだれる。
自分の妹が可愛いと言ってもらえるのは兄としてとても嬉しいけど。


なんだか鈴木くんの口からそういうことはあまり聞きたくなかった。



「なんだよ。あれだぞ?確かにカナちゃんは可愛いけどさ、お前の妹だと思うから余計可愛く思うんだからな?」

「………え…?」






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