
センシティブ♥ボーイ
第26章 ちょっと距離を置こうか。
「最近土日もだろ?すこしくらい休んだほうがいいんじゃね?」
「そうだよ。なんでも詰め込み過ぎはよくない。
少しくらい休憩した方が、頭も整理されてちゃんと身につくし。」
「ツルが言ったんだろ?8月に模試があっから、それまで死に物狂いで勉強して、いい結果でたら少しは安心できるって…」
「そうだけど…さ」
ツルは眉間にシワを寄せてでもなーなんて言っている。
身体が資本なんてことは分かってるけど、今まで自分が勉強してこなかったのが悪いんだ。
一年後、あいつの側に居られるんだったら、今なんでもする。
少しくらい体調が悪くなったってどうってことない。
「サトゥー…今日元気なかったよ?」
「あいつも体調悪いのかなー…」
「カップル揃ってかよ」
そういえばあいつ…あんまり今日笑ってなかったな。
「あ、おいどこ行くんだよ」
「昼飯」
「気持ち悪いのはどーした」
気分が悪くても、あいつとご飯食べる約束してんだから。
なんで元気がねーのかもきかないと。
痛む頭を抑えて、屋上へと向かった。
