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センシティブ♥ボーイ

第26章 ちょっと距離を置こうか。

【圭佑side】






「で?断ってきちゃったんだ?」

「こ、断ったわけじゃないよ…っ断られる前に…僕が予定を入れたの…」



天然を飛び越えて、馬鹿な従兄弟は、ついに別れを持ち出されているという妄想をし始めた。


本当に困る。
鈴木くんとやらに放って置かれると、勉強に手がつかなくなって呼び出されるのはこの俺だ。


その度に僕はたかちゃんの家に小説を持って出向く。



最近ネガティブな小説を持ち込んでいたのは、たかちゃんのノロケが凄まじいからだ。


うるさいったらありゃしない。



だいたい、僕は鈴木くんとあったこともないっつーの。
話聞いてもどうにもなんねーよ。




散々惚気けていたと思ったら、今度は別れを告げられるかもしれないとこの様。



「たかちゃんさ、俺もう飽きたんだけど」

「そんなこと言わないで…圭ちゃん…」


涙目で言われたってしらない。
呆れてふとカエルを見ると、外を覗いて行ったり来たりしていた。



「誰か…きてんの」



ピーンポーン
ピーンポーン




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