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センシティブ♥ボーイ

第33章 共通の趣味

【崇史side】






「き、きききみ…佐藤君…っ」

「………あ……この間の……っ」




予備校の休み時間、この間の人が僕の目の前に立っていた。

鈴木くんに気を付けろって言われてたけど……
こうなったら気をつけようもない気が……



僕がどぎまぎしていると、その人は自分のカバンをガサゴソと探って、何か塊を僕の前にどんと置く。



「…………?」



ものすごく目をキラキラさせて、僕にそれを差し出すので、僕は不思議に思いながらもその一つを手に取った。




「あ………これって…っ」

「や、やややっぱり…っきみも…読んでるよね?!休み時間とか開いてる時間んに読んでるよね?!」

「う、うん………」

「この間、カバンの中からすこしでているのを見かけたんだ。もしかしたらって思って後をつけさせてもらったんだけど間違いないようだし主人公に顔も似ているし、きみ、女装が似合うと思うんだ!!この間眼鏡をとって確信したよ!!今度女装してみない?服買うのは付き合うよ!!いいところを知ってるんだ。僕たち丁度男子校だし、それでぴったりだと思おうんだよね」

「………そ、そっか……」

「キミもファンだろ?!潜入入学さゆりちゃんシリーズ!!!」

「…………」



どうやら彼は…オタク…らしい。











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