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センシティブ♥ボーイ

第38章 文化祭準備

【崇史side】





「そろそろ文化祭の準備が始まるな。」

「もうそんな季節かー、あっという間だな」



鶴橋くんと鈴木くんの会話を聞きながら、
僕もあっという間だなと思った。

高校1、2年生は一人で淡々とこなしてきた感じがあったけど、3年生は鈴木くんとお友達になって、

こ、恋人になれたから、毎日が楽しくてなんだかここまでがあっという間に感じる。



このままあっという間に卒業を迎えるのかなんて思うと、すごく寂しい。




そんな感情が表に出ていたのか、
色んな思い出を創ろうな、と鈴木くんがニカッと笑って頭を撫でてくれた。

それだけで、僕の気持ちは薔薇色だ。




「おいおい、学校でまでいちゃいちゃすんなよなー。あてつけか?あてつけか?」

「ご、ごめ…」

「謝られると余計にイラッとするわー。」



僕が謝ると、鶴橋くんは貧乏ゆすりをしながら僕の方を見た。



「ごめんなー?ラブラブみたいに見えちゃって。でも本当のことだからな?佐藤!」

「え…えへへ」



その状況を笑ってみていた鈴木くんが、追い討ちをかけるように僕の肩を抱き寄せて態とらしく自慢する。

本当は笑わない方がいいんだと思うけど、
頬が緩んじゃうから仕方がない。




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