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センシティブ♥ボーイ

第39章 悲劇の文化祭

【崇史side】




鈍感な僕でもおかしいなとは少しだけ思ってたんだ。



「さとぅー肌綺麗だねー!お化粧似合いそう!」

「さとぅーって、絶対足きれいだよね!」

「さとぅーって、かつらかぶったことある?」


さとぅーって。

そう、ことあるごとにある人から声をかけられている自覚はあったから。



だけどその人は鈴木くんの友達だし、
まさか、僕がこんな今の姿を想像できるわけもなく。




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『文化祭について話し合います。3年は、飲食系のお店を出店することになりますが、なにかやりたいことを考えてる人はいますか?』

『ポテト!』

『ケバブ!』

『タピオカー!』


『はい、私考えてきました!』


様々な料理が出る中、ピシリと綺麗な指を伸ばし、
誰よりも具体的に、誰よりも熱をもってプレゼンを始めた人がいた。




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