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だけど英治の予想に反して私が出会い親密になったのは、同じ境遇の志織さんだった。

私は、力強い味方ができて、陽介との仲も順調で…
英治と別れて新しい未来を夢見るようになっていた。

束縛の強い英治が、そんなに志織さんを信頼するとは以外だったけど、珍しく旅行を許してくれた。
英治も珍しく旅行に参加するからなのかもしれない。

陽介とは最後に悲しい出来事があったけど、幸せな数日間だった。

あの数日間があったから、陽介に言われた強烈な胸に刺さる言葉が、私の背中を押した。

私は家を出た。

英治は「無駄な出費になるけど社会勉強だよ
すぐに帰って来ることになるからね？」

そう言っていたが、関係なかった


…はずだった。