テキストサイズ

初カノはエロうさ

第4章 猪突猛進!な彼女

幸せな…満たされた気持ちで眠りについた夜…

こんなに熟睡したこと、今まであったかな?

朝日が眩しくて目を開ければ、

「うさ……」

俺の腕の中で、あどけない寝顔のうさこがその小さな身体を丸めていた。


(可愛い……)

身体の奥の方から込み上げてくるこの感情は、愛…というものなんだろうか……

回した腕を引き寄せて、小さなその身体を抱き締める。

ギュッと力を込めれば、うさこの口はモゴモゴと動いて…

(文句、言ってんのか?)

不満げに寄せられた眉が可笑しくて笑える。


心が満たされるって、こういうことなのかな?


うさこを見てると、心が温かくなる。

そんな事を微睡みながら考えて、俺はまた瞼を閉じた。




─────この時、

起きればよかったんだ。


なのに、

幸せに微睡む俺は、

もうじき母親が帰ってくるという事をすっかり忘れていた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ