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未定

第5章 繋がり

静かに寝息をたて俺の腕に捕まる白を撫でながら
ふと昔を思い出していた。



あの頃の俺は世界は自分中心で
望んで手に入らないものなんてないと思っていた。
なのにあいつは俺を捨てていなくなった。
もう二度と人を
好きになんて
信用・・・なんて
することは無いとそう思っていたのに・・・




「なー、響・・・
俺は・・・まだお前を許せないよ」

「陽人・・・」



名前を呼ばれ白を見るとどうやら寝言のようで口の端しから涎を流しつつ無邪気に俺にくっつく。




「白。裏切る・・・なよ?」

「・・・」

「・・・なんて・・・」



俺ももう寝よう。
おやすみきよ・・・

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