I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第9章 私の好きな人
「なんか、すいません。
こんな話…」
「いや、続けて…?
何か思うことがあったから
話してくれてるんだろ?」
「……俺には
子どもの頃から家族で楽しかった思い出なんて
なんにも無くて……
だけど、今のこういう雰囲気が
家族の幸せってことなのかなって…
だから俺
今すっごく幸せな気分です」
……涙が頬を伝った。
課長はいつも自分のことは殆ど話さない。
私が今まで話してきたお父さんとお母さんの話。
課長はどんな思いで聞いていたんだろう…。
「だけど、両親を恨むとかそういうのは無くて
俺のせいで我慢とかしてほしくなくて
愛してる人と
幸せでいてくれたらいいなって……
俺は俺で
大好きな人と
幸せな家庭を作りますから」
課長はそう言って笑った。
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