I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第10章 初恋の結末
拒否されたら、次は何て言おうか考えていたけど
「……わかった、いいよ。
ハグだけだからね?
変なことしないでよ?」
強い口調だったけど許可をもらえた。
本当に亜子を抱き締めるのは
これが最後になるかもしれない。
そう思うと、涙が溢れそうになって
必死で堪えた。
月に照らされている車内で
亜子を優しく包み込んで
片手で亜子の綺麗な髪を撫でながら
やっぱり俺は……
一生、亜子だけなんじゃないかと思う。
「拓ちゃん……長いよ……」
いつまでもそうしていると、ムードの無い声が届いた。
「もうちょっと、もうちょっとだけ……」
亜子には長い時間かもしれないけど
俺には、短すぎる…。
俺達は……
誰かに見られているとは知らずに
暫く、そうしていたんだ…。
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