テキストサイズ

I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第11章 好きと言えないまま……




課長は、誰を幸せにしてあげるの?


課長は…誰に幸せにしてもらうの?




「か、課長ぅ…」



ちゃんと話したいのに、次から次へと涙が溢れて言葉にならない。



そんな私を課長は



「まいったな…」



そう言って



優しく抱き締めた。






私との恋愛を放棄したくせに


泣きじゃくる私の背中を優しく擦るんだ…。







「もうっ、だいじょ、ぶっ…」





息が、苦しい…。






「大丈夫じゃないだろ…?」







私を振った癖に、最後まで優しくする課長に


段々と…苛立つ。





背中を優しく擦るあったかい手が


余計に辛いんだってばっ!






「もうっ、好きじゃないのに


優しくしないでっっ!」





課長の胸を両手で思いきり突き飛ばした。




今まで課長の気持ちに一度も応えなかった
自分のことを棚に上げて



「課長はモテるから…


直ぐに他の人と付き合うかもしれませんね?」




「は?何言ってんだ、お前」



怪訝な顔をする課長。




「私、そーいうの気にしませんから」





止まらない、嘘。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ