I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第11章 好きと言えないまま……
この大事なタイミングで
“お母さん”と表示されていて
課長もそれが視界に入ったようで苦笑いする。
「あ、後でかけ直しますから…」
そう言って話を元に戻そうとするも
留守電にメッセージを残す訳でもなく
コールを続ける“お母さん”に
不安を感じ始めた。
「すいませんっ、」
そう言って、心配するように私を見つめる課長の前で電話に出ると…
「もしもし、お母さ「亜子っ…」
……?
お母さん、泣いてる?
「お母さん、どうしたの?」
「亜子……落ち着いて聞いてね」
……?
「今、病院に居るんだけど……
うっ、……」
「お母さん?どうしたの?
何があったの?」
もしかして、お父さんに何か……
「拓ちゃんの…お父さんが」
「拓ちゃんの…お父さん?」
「死んじゃったのよ……」
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