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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第12章 笑顔が消えた日



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故郷に辿り着いた。


昔も今も変わらない町並み。


だけど……


おじさんは、もう居ない…。







バスの中ではずっとおじさんとの記憶を思い出し


涙が枯れる程に泣き続けた。




バス停から拓ちゃんの家まで向かうタクシーの中でも


泣かずにはいられなかった。








拓ちゃんの家に着いて
鍵の掛かっていないドアを静かに開けると



奥の部屋に


布団に横になっているおじさんを囲んで


おばさんと拓ちゃん


お父さんとお母さんが居た。








私は静かに……拓ちゃんの隣に座ると



拓ちゃんはゆっくりと私を見た。





その瞳と頬に、涙の跡は無くて……







「顔、見てやって?


綺麗な顔なんだ…。



……死んでるなんて、嘘みたいだろ?」







無表情のまま、呟いた。



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