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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第12章 笑顔が消えた日




まだ、何も話してないのに……


気付いていたの…?








「課長ぅ…」




涙腺が崩壊した…。





「ほら、泣かないで…


ちゃんと、言ってくれ…」





ずっと言いたかった言葉。


だけど、言えなかった言葉。




初めて貴方に伝えるのに…


これが、最後だなんて…。





「かちょ…




海翔さん……」





私はしっかりと課長の瞳を捕らえた。





「……好きです



……大好きっ……



だいすっ、うっ…っ、」







それだけしか言えなかった…。





もっと沢山



何度も何度も言いたいのに……



今まで流したことのないくらい



涙が流れる…。







「亜子…ありがとう。



泣かないで…?



泣かなくていいんだよ……?



俺は、



大丈夫だから……」







優しく私を包み込んで……






「俺には……


過労で入院するくらいの量の仕事があるから


大丈夫…」





課長はそう言って





無理して笑うんだ…。

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