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箱……肆

第1章 動く箱



私は、重い体に力を入れた…







「――――――…死ね」









私は、運転席の男に後ろから襲いかかった!!



「ぐぁ!!まっ―――て!!」




不意をつかれた男は!!ハンドルを片手に!!振り替える!!




やばい!!ダメだ!



私は、無我夢中で…男のシートベルトを首に巻き付けた!!




「げぁがあ!!うが――――――――!!」





「死ね!死ね!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね――――――――――…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」




「ぐぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」











運転手の男は―――――…




動かなくなった―――――…










箱は――――――――…








ガードレールを突き破り…









私達を乗せまま―――…







海に……落ちた―――――…








「フフフ……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」








私は……



私を守ったのだ―――…









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