
山岸君と照井君
第10章 意識して―――……。
ズキュン―――――――!!
こ…こいつ―――――――…
自覚ね〜の?え?逆に……俺に興味無さすぎてこの発言なの?
いやいや……
山岸だからな……鈍感だし…
この発言に…意味はないのかもしれない!!
ヤバい……胸キュン!なんて…乙女しかしないと思ってたのに!!
不覚にも…胸キュンしちまった!!
『―――…お〜い…照井く〜〜〜〜〜ん!聞いているのかい?』
はっ!!ヤバい、ヤバい…
「あっ―――…あ゛〜何でもね〜よ…」
『変な照井君だなぁ?
まっ、そんな感じで!声が聞けてよかったよ!!
じゃぁ、明日学校で!
お休み…照井君!』
「///……おぅ」
――――――――…何分…
固まってた――――――…?
“声が聞けてよかったよ”に…
再度…胸キュンさせられて…
通話が切れているのに……
スマホを耳に当てたまま…
余韻に浸る……俺―――…
やばい……
マジ惚れって……
こ〜言う事か―――――…
