
山岸君と照井君
第11章 強敵―――……。
でも―――――…節々に…見せる…
一般家庭への憧れ――…
解らない…理解出来ないでも…
どこか…求めている感じが…
…山岸の中には……ある…
あああ…やばい…
ダメだ…ダメだ――――…
山岸…
俺は……こいつをもっと知らないといけない……
「山岸……俺――――…
お前の事を――――…もっと知りたい…」
「―――――――…え…」
山岸は、弁当を食べる手を止め――――…俺を見つめる…
キョトンとした顔…
一心不乱に弁当を食べたのか…
頬っぺたに…きんぴらの汁を吸い込んだ…米粒がついている…
―――――――…俺は、山岸の頬に優しく触れ―――…
引き寄せる――――――…
「―――…ん、なに…」
「米…ついて――――る…」
俺は、米粒を舐めとる様に…
頬に唇を寄せた―――――…
