
山岸君と照井君
第13章 居心地―――……。
「―――…米屋とも…同じこと…してませんでしたか〜?」
ちょっと、意地悪な事言ってみた…
まだまだガキな俺――――…
「…麟太郎さんの…あれは…苦しくて嫌だ…
なんか――――…落ち着かない…」
「ふ〜ん…」
いや…いや…これは…
俺が落ち着かないがな…
しかし…抱き心地は…女と違って…ごつくて…いまいちなんだろうが…
「――――不思議と…俺も…
落ち着くんだよな―――…」
ホントに…不思議だが…
山岸が…
愛おしくて…クラクラする…
俺は、山岸をキュっと抱き締めた……
ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
「「あ…」」
あ〜〜〜〜〜〜…俺の腹が…
鳴ったよ…
「―――…そう言えば…夕飯まだだ…」
「僕もだ……
照井君、はいるといい――…
梅さんの作った夕飯!一緒に食べるか?」
「マジ?!食べる!!サンキュウ!」
山岸は、笑いながら…俺から離れた――――…
だが…まだ袖をギュッと握る山岸の手が…俺を求めていると感じてしまう―――…
