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山岸君と照井君

第3章 初めて―――…。

【照井side】



「はぁ?杉浦、部活のミーティング?」



「ああ…今日は連絡があるって…


まっ…大会も近くなるし…


俺を待たなくていいから、二人で帰って?」


テストが終わり、暇をもて余す俺とは違い杉浦は、部活が始まった…



「部活なら…致し方ない…」


山岸も、部活に入ってはおらず…


塾じゃない日は暇らしい…



で……

二人で――――…帰れって…



最近、仲良し認定された俺たちが……一緒に帰るって…



ど〜よ――――――…




絵ずら的にも…杉浦がいたから…ガリ勉眼鏡がいても…なんか…バランスが取れてたと言うか…何と言うか……



二人が並ぶと…長身ヤンキーとガリ勉眼鏡…接点ね〜なぁ…




「じゃぁな…」



「ああ!杉浦君また、明日」



あっ!!山岸は、そんな疑問も無いまま…杉浦を部活に送り出す――――――…



「あ〜…別に…いいか…」


俺は、ごちゃごちゃと何を考えているんだ!!



別に、帰るだけじゃん!!



ふと…俺の左側に立つ山岸を見て…




まっ―――…いっか…と…


考えるのを止めた――――…





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