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山岸君と照井君

第4章 独り占め―――…。


手が離れた山岸は…


少し不機嫌な俺なんか気にもせずスタスタ歩き出す…


「――…ったく…なん…だよ」





俺は…手のひらを見つめ…



……さっきまでそこにあった…温もりを…思いだし――――…



ゆっくり手を…



握りしめた―――――…







「あ!照井君―――…あれ!」




すると、山岸の声が跳ね!俺の左側で人混みを指す!!




「あ?杉浦じゃん!あ〜カケルさんも一緒だ……」




山岸が、見つけたのは…スポーツ用品店から出てきた杉浦とカケルさんだった―――…



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