
山岸君と照井君
第28章 無言の別れ―――…
岳心さんは、押し黙り……
深いため息をついた―――…
「今ね――――…
苑心は、この件を含めて…
兄さんと父さんから尋問されてる…」
岳心さんのポケットから…一枚の写真が取り出され――…
俺の布団の上に置かれた―――…
「―――…これ…」
それは、俺と苑心が…抱き合いキスをしているものだった――――――…
「///あ、こ…これは…」
「付き合ってるんだろ?苑心と――――…
少なくとも…親友以上だろ?」
俺は、写真を見つめ―――…
どう、返答していいか……
固まってしまう
「―――…別に…俺は、偏見無いし―――――…
弟の恋愛に興味が無いから…ど〜でもいいんだけど…
兄さんと父さんは…そうは、思っていない…」
「どういう…事ですか…」
俺は、岳心さんの――――…
冷たい表情に―――――…
背筋が…ざわめき立った…
